十三日目

セミは土のなかでどんな夢を見るんだろうか。

 

深い土のなかにもぐって、まだみぬ地上の夢を見続けることができたなら、永遠に目覚めないのも、悪くない。

 

虫は嫌いだけども、土の、柔らかく湿った感触、植物や虫、生き物たちやすぐそばで生きてる生命のにおいがするところはすきだとおもう。

それらに包まれて、わたしもまた何かの養分として死んでゆくのだ