2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

二十二日目

少し涼しい雨の日ってすき。 窓辺に座って雨の地面に落ちるパタパタとした音を聴きながら昼寝をするのがとってもすき。 グレーの空、土の匂い、雨音だけの時間。 傘を差して外を歩くのもすき。傘のなかは自分だけの世界で、その中なら胸のうちの秘密や弱音を…

二十一日目

どこかの死刑囚は、死ぬ前に好きな食事が与えられるらしい。 わたしは最期の時に何が食べたいかしら、美味しいお肉?美味しいお酒?それともなにも食べない?? そんなとき、案外自分でゆっくり好きなようにご飯をつくってお腹一杯食べて死にたいかも。 でも…

二十日目

あたし漫画がすき。 みたことないようなふしぎなせかいも、懐かしく思うような青春の日々も、心ときめくような憧れのせかいも、いろんな世界がある。 すきなものに埋もれて死にたい。 いろんな世界のとびらをひらいて、あたしがきっと幸せにすむことができる…

十九日目

いろんな人と関わってきたけど、孤独を感じやすい人間だから、どうにも構ってちゃんになっちゃうときがある。 だから、たまに、ごくたまに、死ぬときも一緒にてくれる人がいたらなって思うときがあるの。 最後の最後まで一緒にいてくれる人。それって、その…

十八日目

今夜は月がとってもきれいで、昼の暑さが嘘のようにひんやりして気持ちいい風が吹いてる。 ベランダに出て月の光に照らされてみた。もっと近づけたらいいのにって思ったの。 だから、いつかもっともっと近くで月を眺めたい。眩しく感じるぐらいに近づいて、…

十七日目

お祭りの喧騒がすきだから、それが聞こえるすぐそばで息を潜めて、遠くに聞こえる祭り囃子を聴きながら、ああ、なんて賑やかでいい夜かしらとおもいながら死んでみたい。

十六日目

お風呂で寝ちゃうと危ないらしい。 一人で入るとき二、三時間は平気ですごしていつも寝てた気がするけど案外あれ心地よいのよね。 わたしはお風呂が大好きだし、シャワーもすき。汗っかきだから毎日入らないと気がすまないし、リフレッシュできる。 冬の静か…

十五日目

たくさんのユリのなかで眠ると穏やかに逝けるって本当かしら。 本当だとしても、この時期は暑くて寝苦しいから秋か春が良いな。 薄いブランケットいちまい羽織って、大好きなものに囲まれて、きれいな西日に包まれて。 微睡みに身を任せてそのまま自分で気づ…

十四日目

大勢人のいる前は嫌だけれど、高い高い空からジャンプして、風になってみたいとは思う。 怖いものなくなったら落ちるまでの時間がとても楽しく思えるんじゃないかしら。 羽をもって生まれなかったから羽ばたくことできないけれど、生きてきたしがらみすべて…

十三日目

セミは土のなかでどんな夢を見るんだろうか。 深い土のなかにもぐって、まだみぬ地上の夢を見続けることができたなら、永遠に目覚めないのも、悪くない。 虫は嫌いだけども、土の、柔らかく湿った感触、植物や虫、生き物たちやすぐそばで生きてる生命のにお…

十二日目

常に思うのは眠るように穏やかに逝けたら、と思う。 穏やかで優しい夢を見ながら、ずっと覚めずに居たいんだ。 最近穏やかな夢が見れないけれど、夢の中で死んだとき、目が覚めてしまうのがすこし惜しく思ってしまう。

十一日目

誰もいない静かな夜に、寂しさの衝動に殺されてしまうのも悪くない。 死んだあとはどうせ一人だ。人に歩かされてきた人生だったから、一人で最後の一歩を踏み出してみたって、悪くないはず。

十日目

ある日突然帰り道に突然刺されて、殺されそうになるんだ そんなことがあったら怖くて漏らすかもしれないし、本当に怖いとき、一周回って冷静になるかもしれない。 そしたら命乞いをするんだ、三分だけ時間をくださいって。そんで、警察に通報したり、だれか…

九日目

蛤の味噌汁に溺れてみたい。 出汁のよく効いた、美味しい味噌汁に。 塩分がたっぷり聞いた味噌汁に浮かんで、蛤の出汁とからだの水分がすべて溶け合って、私も蛤の味噌汁になるの。 ところで、よあけってどう書く?夜明け?宵明け? 今日のわたしは、酔明け……

八日目

わたしはそんな健康体なほうではないけど、自分のからだの一部を少しずつ売って、世界中へいってみたい 誰かと一緒に世界を見たり、知らない人の声を聞いたり、手足となって駆け回ったり、たくさん鼓動して生を感じたい。 一番非現実的だけど、なんだかとっ…

七日目

誰も自分を知らないところにいって、そこで生活したい。 一週間だけでいいから、すべてを忘れて穏やかな暮らしをしたい。 人生最後の一週間を過ごして、満足したら、死にたい

六日目

歩いて歩いて、遠いところへいくの 足の感覚がなくなって、辺りも暗くなって。 限界が来たとき、誰もいない静かな草地に寝転んで、土に帰りたい。

五日目

しばらく会ってなかった好きな友達と会うの。 大人になったからちょっとお酒とか飲みつつ、他愛もない話をたくさんしたい。 終電の時間になったら切り上げて 「楽しかったね、元気でね」 ってバイバイするの。そのあと、相手の未来が幸せであったらいいな、…

四日目

タバコの煙にまかれて、だんだん頭の中の酸素が薄くなってって、真っ白な視界のなかでなんも考えずに逝きたい。 ネックなのはにおいだな

三日目

夜の海を飽きるほど眺めたい。明るすぎない月と星の光があるとなおいい。ひとりぼっちで、砂で遊んで、水で遊んで。一番高く月が上る頃、海に入って月を目指すの。 私は泳げないから、きっとはじめは怖いけど、月と、星と、海とわたしだけになったら、きっと…

二日目

なんでもないような雑居ビルの屋上で、一日中忙しなく暮らしてる人たちを見下ろして、 日が沈んでなにも見えなくなるまで見て、飽きたら冷たいコンクリートの屋上で寝そべってそのまま死にたい。 冷たくて固いけど、眺めたいろんな人の一日を思い出して、楽…

一日目

真っ白な雪のなか、たくさん歩いて、歩いて、歩いて…歩き疲れたらその場の雪をベットにして倒れこみたい。そのまんま雪のなかに沈んで溶けていきたい。冷たい雪はきっと静かで気持ちいい。そうおもっちゃうのは今が夏だからか笑