二十二日目

少し涼しい雨の日ってすき。

窓辺に座って雨の地面に落ちるパタパタとした音を聴きながら昼寝をするのがとってもすき。

グレーの空、土の匂い、雨音だけの時間。

傘を差して外を歩くのもすき。傘のなかは自分だけの世界で、その中なら胸のうちの秘密や弱音を吐くことができて、少しだけ心が軽くなるわ。

死ぬときはなるべく苦しくないといいから、秘めておくには重すぎる秘密は雨のなかに捨てて、ちょっと軽くなった心だけもってふわっとさよならするの。