2018-01-01から1年間の記事一覧

六日目

歩いて歩いて、遠いところへいくの 足の感覚がなくなって、辺りも暗くなって。 限界が来たとき、誰もいない静かな草地に寝転んで、土に帰りたい。

五日目

しばらく会ってなかった好きな友達と会うの。 大人になったからちょっとお酒とか飲みつつ、他愛もない話をたくさんしたい。 終電の時間になったら切り上げて 「楽しかったね、元気でね」 ってバイバイするの。そのあと、相手の未来が幸せであったらいいな、…

四日目

タバコの煙にまかれて、だんだん頭の中の酸素が薄くなってって、真っ白な視界のなかでなんも考えずに逝きたい。 ネックなのはにおいだな

三日目

夜の海を飽きるほど眺めたい。明るすぎない月と星の光があるとなおいい。ひとりぼっちで、砂で遊んで、水で遊んで。一番高く月が上る頃、海に入って月を目指すの。 私は泳げないから、きっとはじめは怖いけど、月と、星と、海とわたしだけになったら、きっと…

二日目

なんでもないような雑居ビルの屋上で、一日中忙しなく暮らしてる人たちを見下ろして、 日が沈んでなにも見えなくなるまで見て、飽きたら冷たいコンクリートの屋上で寝そべってそのまま死にたい。 冷たくて固いけど、眺めたいろんな人の一日を思い出して、楽…

一日目

真っ白な雪のなか、たくさん歩いて、歩いて、歩いて…歩き疲れたらその場の雪をベットにして倒れこみたい。そのまんま雪のなかに沈んで溶けていきたい。冷たい雪はきっと静かで気持ちいい。そうおもっちゃうのは今が夏だからか笑

帰り道怪談

会社に入社してそろそろ一ヶ月。 今日は結構強めの雨。 ちょっとだけ残業した帰り、慣れないレインコートと傘に苛立ちながらアパートに到着した。 一人暮らしに慣れてないせいで、たまに一人暮らしなのを忘れてしまう。家に家族がいるものだと思い、チャイム…

卒業

卒業式でした。 卒業って、学校を修了するってだけじゃ言葉が足らない気がしたりして。 入学当初は、空っぽだったポケットに インクの切れたボールペン、ラムネの瓶のビー玉、アイスの当たり棒、笑顔が10コの包み紙、チョコレートのリボン、ちぎれた粘土の星…

まんじゅうこわい

最近、さばの味噌煮缶が怖い。ほかほかのごはんに冷たいままのせて食べるととても怖い。骨まで柔らかく煮てあって怖い。 ささきは、調味料の中でもマヨネーズが怖い。ほかほかのごはんに冷たいサバ缶とマヨネーズ。とても怖かった。おそるおそる口にすると、…

挑発

明けましたおめでとうございました。 今年一発目は他人のはなし。 人づてに他人の話を聞いても、誰かのフィルターを通した一面しかわからないと思うんだ。良いこと然り、悪いこと然り。 良い話を聞くと、会ったことない人でも親近感がわいたり、親しくなりた…