二十九日目
生きてて辛いことがたくさんあったから、誰でもいいからお金を払ってもいいから死ぬまでの間全部聞いてほしい。
そんで、死ぬときにも「よくがんばったね、おやすみ」って頭を撫でながらいってほしいの
二十八日目
死んだら第一発見者は誰がいいかな
親?友達?好きな人?
それとも誰にも気づかれずに朽ちちゃう?
わたしはさみしがり屋だから、どうか誰かに気づいてほしいな。
そしてできたら悲しんでほしい。
私が死ぬとき、この悲しい胸のうちを全て明かしたいとも思うし、何も言わずに突然死んでしまうのも仕方ない。
だけど、少しでもわたしとのさよならを名残惜しく思ってくれる人がいたなら、きっとわたしは救われる
二十五日目
もし死ぬとしたら、おもいっきり悪いことしたいよね。
だって死ぬ直前にいいことしたって、自分になんの得もないし、みんなわたしのことなんかすぐに忘れて記憶のなかでも風化してしまうだろうし。
悪い噂のほうが広まるのが早くて、後世に残りやすい。
わたしは、さみしがり屋だし、しんでもきっとそうだから、みんなに覚えててもらいたいからうーんと悪いことするわ。
…なにしようかしらね
二十四日目
色々なものに囲まれて眠るのが好き。
だからわたしのお布団回りはぬいぐるみやクッション、漫画本でいっぱい。
ぬいぐるみはともだち。直接声をかけてくることはないけど、語りかけてくるときはあるのよ。私の最大の理解者としてかなしみやつらさ、さみしさを一緒に分けあってくれるとても大切な存在。
だから、私の最後の時には、みんなでお布団をぐるっと囲んで私を見送って、最後まで寄り添って。みんなのことが大好きだから。
二十三日目
どうしても会いたい人がいるの。
10年前のわたし。
わたしは10年前、たしかにしたたかで優しい子だった。わたしは、あなたに自慢できるあなたではないわ。ごめんなさい。
よくも悪くも、たくさん変わったわ。
わたしはわたしで、自分をもって自分らしくいなさいって。
そんな説教垂れてみたら、きっとわたし今の自分よりもっと思い切り自分を楽しんでたかも。
死にたいって思うことぐっと少く済んだかも。
自分の守り方を知って、ちゃんと強くいきれたかも。ごめんね私、わたしは後悔しながら少しずつ死んでるの。