十一日目

 

誰もいない静かな夜に、寂しさの衝動に殺されてしまうのも悪くない。

 

死んだあとはどうせ一人だ。人に歩かされてきた人生だったから、一人で最後の一歩を踏み出してみたって、悪くないはず。